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神道は、仏教・キリスト教・イスラム教のような経典もなく、口伝という形で語り継がれているにすぎません。八百万の神さまは、様々な歴史の変遷の中で外来宗教などの影響を受け、神仏習合や分離などの多様な形をとりながら今日に至っています。そうした日本人として知っておきたい神社の基本的なことや、神社のあれこれ雑学的なことを紹介します。
(1)起源
神社は、神の「社(やしろ)」、神さまが住む建物と考えられているが、古来より現在のようなものではなかった(現在でも本殿のない神社もある)。昔、神は、高い山や、高い常緑樹・大木、巨大な岩に宿ると考えられ、そうした場所は聖域であり、「禁足地」として人の立ち入りを禁止していた。お祭りなどの時には、神さまをお迎えして神さまが降臨する臨時の祭壇を設け、祭りが終わると神さまをお送りし、その都度祭壇を撤去していた。
そのように祭壇を風雨から守るために設けていた仮の施設が、次第に常設されるようになり、今日のような社殿になったと言われている。
(2)祭神
神社の祭神は実に多彩である。神話・伝説の神や、天皇、偉大な業績を残した武人・文人を神格化し祀られている。個々の神さまによって、由来や、祀られ方(稲荷様、八幡様、天神様などの分霊や勧請)、性格(荒魂・和魂)や、はたらき(霊力・神徳)など、それぞれに特徴を持っている。土地に土着の神々(氏神様)を祀っている神社も多い。
(3)社格
今、日本で「神宮」の呼称がある神社は24宮あるが、天照大神を祀る伊勢神宮は別格で、神社の頂点にある。他の神宮は、様々な理由で神社から昇格したと考えられるが、神宮には、天皇や天神を祀る神社に多く、御殿が必ず存在している。
2 神社の基本的な配置
灯篭は、本来は献灯や常夜灯として利用されていたが、現在は殆ど参道の装飾のような存在になっている。当初は寺院で用いられていたものが神仏習合で神社にも置かれるようになった。
社務所は神社の事務を取り扱うところで、お守り・おみくじ・絵馬等も置いてあり、希望者に授与してくれる。神楽殿は、大祭の時に神楽を舞うための建物である。絵馬堂は、絵馬殿などとも呼ばれ、奉納された絵馬を掲げてあるところである。
参道が終わったところに拝殿があり、ここで参拝やお祓いを行う。真上に鈴緒と言う長い紐と大きな鈴があり、正面には賽銭箱が置かれている。その奥の本殿に祭神が祀られている。鈴は、魔よけ・罪や穢れを祓い清める霊力、神を招来する力、参拝にきましたという合図の意味がある。賽銭は、神にささげる供物の一種でお米などから次第に金銭になり、投げ入れることで自分の罪や穢れや災厄を祓い除いてほしいという意味がある。
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